英文ワープロ シリーズ35 (1)

1980年、ソニーはシリーズ35という英文ワードプロセッサを米国向けに発売した。このワープロ専用機は記録媒体に3.5インチフロッピーディスクを採用していた。 3.5” FDはソニーの発明であり、このワープロはそれを最初に採用した商品である。 また、画面は縦長の白黒CRTディスプレイが採用され当時としては珍しく実際の紙とおなじように白地にタイプライターの文字のような書体で黒く文字が表示された。またキーボードも重厚でしっかりしたストロークとタッチでカタカタタイプするもので、実際のタイプライターによる文書作成を再現しようとしたものと思われる。

また、発売当初はレーザープリンタはまだ実用化されてなかったので、印刷は外付けのゴルフボールプリンターやデイジーホイールプリンタというタイプライタのような活字を使うプリンタで印刷していた。これも、タイプライターと同レベルの印字で文章を作成するという目的で用意されたものと思う。当時すでにドットマトリクス型プリンタは存在したが印刷品位は低く、アメリカの企業が Business Latterを Letter head付の便箋に印刷して使うレベルではなかった。発売後にはレーザープリンタが実用化されたので対応もされた。

この製品は、現在、我々が”ワープロ”ときいて想像するようなオフィスや家庭で個人がつかうものではなく、企業の秘書やタイピストなど、手書きの原稿や、テープに口述筆記 (Dictation)で録音したものを「清書」するためのものである。

(プリンタについての記述を修正。 2015/10/15)

日本で発売されたときのカタログ (海外サイトで発見。現在そのサイトは消滅。)

日本で発売されたときのカタログ (海外サイトで発見。現在そのサイトは消滅。)

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英文ワープロ シリーズ35 (1)」への3件のフィードバック

  1. このワープロのヘビーユーザーの一人でしたが、この機種以上に私のイメージ通りに機能するソフトを知りません。英文の文書を作成するための最高のUIを提供してくれていました。

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  2. 1977入社の私も中央研究所でこの機械を使った記憶があります。縦型のディスプレーが見やすくて、タイプミスを修正出来てプリントが綺麗なので重宝しました。

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  3. ピンバック: SMC-210 (2) m35として発売 | Good Old Bits

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