SMC-70 (4) デモカセットテープ

SMC-70 同梱のデモテープ  (H氏所蔵)

SMC-70 同梱のデモテープ  (H氏所蔵)

当時の8bit PCの多くと同様に SMC-70も最小構成では価格をおさえるためにフロッピーディスクドライブはつけられていなかった。 BASICのプログラムは音声信号に変調されて外部のオーディオカセットに音声として記録し読み出した。

BASICだと “LOAD” という命令を打ち込み、それからSMC-70の音声端子に接続したテープレコーダーの再生ボタンをガチャリと押すとプログラムを読み込むのである。ランダムアクセスとかできないので、テープのA面、B面それぞれにファイルを一個づつ記録しておくか、几帳面ならテープレコーダーのカウンターをメモしておいて xxxx からは次のファイルとか管理する人もいたと思う。

ソニーなどのテープレコーダーなら、テープの走行をON/OFFするリモコン信号を接続してコントロールすることができた。ただし、ON/OFFしかできないので、読み取り、書き込みが終わったところでPAUSEにするぐらいしかできなかった。

SMC-70にはデモプログラムのオーディオカセットを同梱されていた。これは実際にそのプログラムを楽しんでもらう意味もあったが、ユーザが用意したテープレコーダーがデータ読み書きに耐えるものであるかを判断する基準の役割も果たしていた。品質の悪いテープレコーダーではワウフラッターが大きく、音声変調されたデータが正しく読み書きできないことがあった。
そのような「基準テープ」のような意味もあったデモテープは、ソニーの業務用機材で制作された。SMC-70を信濃町のCBSソニーの山口百恵の録音とかもするスタジオに持っていき、最先端のデジタル録音システムに接続して、デモプログラムを1200bpsに変調した音声信号をPCMで録音して、これをマスターテープ(3/4インチの大きなU-Matic ビデオカセット)とした。そのテープを静岡県のCBSソニーレコードの工場におくり、ミュージックテープと同じようにオーディオカセットテープにダビングして製品に同梱するデモテープは製造された。後年、 CSBソニー(後のソニーミュージック)はCDの製造の最大手になり、PC用のCD-ROMの製造も大きなビジネスになったが、PC用のソフトの「製造」はこれが最初ではなかったかと思われる。

これが当時発売されたばかりのソニーの業務用24チャンネルデジタルレコーダー。 一台3000万円ぐらい。これがデモテープの録音に使われたかは不明。

 

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