SMC-70G (2) GenLocker 発売

実は最初のSMC-70を設計した時点から、ビデオ編集システムへの応用は想定されていたと思われる。 SMC-70および70Gの CPUは Zilog社のZ80Aである。 Zilogの仕様では CPUの動作クロック周波数は 4MHzであるが、SMC-70はこれを 4.028MHzというわずかにずれた周波数のクロックで動作させている。これは、NTSC方式の水平同期信号が15.734KHzで、それの256倍になるようにクロックを設定するためである。TVに接続する回路を簡単にする意図もあったと思われるが、後で GenLock機能を実現する際にも有利であったと思われる。わずか 0.5%ではあるが Zilogの規定周波数を上回るクロックでZ80Aを動作させるために、CPUは量産時に選別されたという。

 

z80a

Zilog Z80A http://z80.i-demo.pl/ より

 

 

SMC-70Gは基本的なハードウェアは SMC-70の設計を大幅に流用している。パソコンとしての機能はほぼそのままである。内部に GenLockのための回路基板が増設され、それに関連した端子、スイッチなどが増設され、その分、本体の高さが数センチ高くなった。それ以外には変更が無かったので、SMC-70の豊富な周辺機器が全て利用できた。

 

SMC70GCropp

SMC-70G “GenLocker”

 

さらに実際にビデオデッキからのNTSC映像信号にSMC-70Gのグラフィックス信号を重ね合わせた信号を出力するための拡張ユニット (SMI-7074 NTSC スーパーインポーザー. SMI-7073 RGBスーパーインポーザー)と、日本語のテロップ作成ソフト用の漢字フォントROMの拡張ユニット (SMI-7054 ソニー漢字ROMユニット (JIS 第一、第2水準 24×24))も提供された。

 

SMC70GSuperImposer

スーパーインポーザー (NTSC 出力かRGB出力かオプションで選択)

 

これらの新機能を搭載した SMC-70G ”GenLocker”は 1983年に業務用ビデオ機器として発売された。

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