SMC-70G (3) アプリケーション

SMC-70Gでは、もともとのSMC-70/777用に開発されていたカラーCG作成用の「グラフィックスエディター」というアプリケーションソフトウェアを利用して、ビデオにスーパーインポーズする文字やグラフィックスの静止画を作成して編集時に利用することができた。 グラフィックスの解像度は320×200の16色なので、いくらSD (NTSC)の時代とはいえ十分な解像度ではないが、同じことをするには数百万円もするエフェクターボックスを使うか、紙に書いた文字やイラストをカメラで撮影して合成するしか手段がなかったので、放送局ではない業務用プロダクションや、地方局でのニュースや天気予報専用などにつかわれた。

 

SMC-70GSuperSample

SMC-70G カタログより

SMC-70GGraphicsEditor

“Graphics Editor” 基本的にはドット単位の作画ソフト

 

さらに用途の大半を占める字幕挿入専用の「日本語ビデオタイプライター」「英文ビデオタイトラー」というアプリケーションソフトウェアも提供された。

SMC-70GVideoType

”日本語ビデオタイプライター”のフォント例

 

 

SMC-70Gにはハードディスクが搭載されていなかったので、プログラムもデータファイルもフロッピーから読み出すことになるが、ビデオの字幕のようにリアルタイム性が要求されると間に合わなくなるので、SMC-70用に開発された「キャッシュディスクユニット」がほぼ100%利用された。これはRAM Diskのユニットで、システム起動時に必要なデータファイルをこちらにコピーしておくことで、高速なデータ読み込みができた。(「キャッシュ」という名前がついているが、今時のOSのように自動的なバッファ管理をしてくれるわけではない。)

 

NTSCスーパーインポーザーは複雑な回路が必要なので、通常のSMC-70の拡張ユニット2枚分の大きさであった。これにキャッシュディスクと24×24の漢字ROMモジュールの計4枚分の拡張スロットを装着したのが事実上の「標準仕様」であった。

SMC70GSystem

SMC-70G 編集システム構成例 (カタログより、”ビデオタイザー”については後述)

 

 

これらのハードソフト一式でSMC-70Gのシステムは定価で150万円から 200万円ぐらいであったが、業務用ビデオのデッキは安いもので一台100万円前後。放送局グレードだとその数倍なので、特に高価なものとはみなされなかった。同様のことをする専用機より使いやすく安価である、という評価を受けていた。

 

SMC-70GPrice

当時のシステム価格表

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