SMC-3000G (1) GenLocker 第2世代

SMC-2000の兄弟機として 1987年に発売されたのが SMC-3000Gである。これも Intel 80286をCPUに用いた IBM-PC/AT 互換機である。 SMC-2000とソフトウェアの互換性はあったが、ビデオのスーパーインポーズのシステムが業務用ビデオプロダクションの要求する精度と仕様にグレードアップされていた。アーキテクチャー上は SMC-2000の上位機種であるが、販売市場としてはSMC-70Gの後継機種である。

 

SMC-3000GCatalog

SMC-3000G (1987年) カタログ写真 相変わらず 無愛想なベージュの業務用デザイン

 

 

ビデオディスクの映像にPCの画像をスーパーインポーズする場合はビデオディスクの出力するアナログコンポジット信号 (NTSCかPAL)の上に RGBのPCのグラフィックスを重畳させて、RGBとして出力してRGBモニターで再生する。この場合、もとの同期信号はビデオーディスクのモーターの回転のサーボ制御で発生され、PCはそれに同期する。

これに対してビデオ編集のシステムは、ソース信号のVTRのヘッドがテープから読み取る信号が同期信号の元になり機構がディスクよりははるかに複雑なので、ジッターはより大きい。また、グラフィックスを重畳させた信号はまた記録側VTRの入力になりそれがそのままマスターとして複製・放送されるので信号の品質についての要求はただモニターに表示されれば良い SMC-2000のVIEW Systemより厳しかった。

SMC-3000Gはこのような要求を満たすために、開発されたビデオプロダクション専用のPCであり、SMC-70Gの後継機種である。 

グラフィック機能は IBM-PC互換として必要な文字表示プレーン (EGA互換)とは別に, SMC-2000と同一の 672 × 496 ドット、4096 色中 256 色表示の別のプレーンを持っていた。このプレーンは通常のPCのグラフィックスとは違い、ブラウン管の枠の外側まで描画可能なオーバースキャンのものであった。これはビデオ制作用のグラフィックスとしては当然の要求であった。

SMC-3000GGraphics

画面一杯で256色を使えた SMC-3000Gのグラフィックス

 

また、SMC-2000では対応していなかったハードディスクが内蔵可能になり、30Mbyteのドライブがオプションとして設定された。PCの内部の構造も SMC-2000より IBM-PC/ATに近いものになり ISA bus slot 7個があった。

先行機種のSMC-70Gではできなかったビデオ画面全体(周囲のボーダーエリアを含んで)に256色を使って描画し、スクロールできる、というのが大きな進歩であり、ビデオ制作用の機器として専用機にしかなかった必須の機能であった。グラフィックスの解像度もテレビ放送の解像度とほぼ同じになり、漢字などの品位も放送局レベルになった。 PCとしても 8bit の Z80から 16bit の 80286への アップグレード、 HDD内蔵、 RAM 512K byte など、能力が大幅に向上して使いやすくなった。

 

SMC3000GSample

選挙速報やニュース番組は重要なアプリケーションだった。 (政党名に時代を感じる)

 

広告

SMC-3000G (1) GenLocker 第2世代」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: イケイケの’80年代前半 | Good Old Bits

  2. ピンバック: MSX (4) AV Creator | Good Old Bits

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中