SMC-210 (2) m35として発売

SMC-210は一つ大きな設計上の問題があった。ポータブルでありながら、バッテリーを搭載できなかったのである。当初、バッテリ駆動を予定したが、なんらかの理由により実現せず、バッテリーの代わりにAC駆動のための電源が内蔵されている。

それと関係有ると思われるが、LCDが取り外し可能な「オプション」扱いになっていて、小型モニターと組み合わせた小型デスクトップPCとして使う構成がカタログのメインに掲載されている。

M35

小型デスクトップPC “m35” という名前で販売された SMC-210

 

また、販売チャネルとしては、当時すでに確立しつつあったPCの小売店ではなく、 Series/35 Word Processer と同じ事務機器の代理店で販売された。そのため、”SMC-210”というパソコンの型番ではなく “m35”という別の「芸名」を与えられた。また、Series/35と互換性のある、専用の英文ワープロソフトが MS-DOS用に開発され提供された。位置付けとしては、 MS-DOS PCにもなり、専用ワープロと組み合わせもできる、という中途半端といわざるを得ないものであった。当時のカタログには “MS-ing (missing) Link” という苦しいコピーが書かれている。 また、米国では 3.5” FDDを搭載したIBM互換機としては2機種目であったので、既存ソフトのメーカーに3.5”バージョンの販売を依頼して回り、pfs社などが対応してくれた。

また同時期に Seriese 35の方は、専用のファイル共用サーバー (Alpha Micro社の OEM)に最大12台までシリアルケーブルで接続して使う ”Shared Document System” という構成があったので、カタログ上ではその仲間になれるような雰囲気を出している。(実際にはつながらなかったらしい。)

M8000Detail

S/35 Word Processor 専用の File Server (シリアル回線で接続)

m35Cluster

“M35” のカタログの “Cluster”の説明。よく見るとサーバーには直接つながっていない。

 

下記で実際に SMC-210が動作する様子を見ることができる。

 

https://youtu.be/urVD1CGwF_c

 

SMC-210は成功したとは言い難く、米国では、約10年後に VAIO Notebookが発売されるまで、ソニーは Portable PCを販売していない。

 

SMC210Spec

SMC-210 (m35) のカタログ

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