Videotex (3) PRESTEL

日本では電電公社のデジタル回線サービスのアプリケーションとして Videotexサービス CAPTAINが開発されたが、欧米各国ではそれぞれ異なった経緯をたどった。

 

英国のVideotexサービスは、その起源を1974年にBBCが開始したテレビの文字多重放送 “Ceefax”にもつ。 TELETEXTという名前でも知られるこのサービスはアナログテレビ放送の「隙間」(垂直帰線期間)に、文字情報からなる「ページ」を放送し、テレビ側で、視聴者が見たいページ番号を指定するとそのページを画面に呼び出すことができるシステムである。ニュース、天気予報などの情報が提供された。このBBCのサービスは広く受け入れられ、2012年まで40年以上にわたって提供され、英国のほぼすべてのテレビに必須の機能であった。

TELETEXTは放送なので、視聴者はあらかじめ決められた選択肢のページを選ぶ以外の双方向性はなかった。これに通信機能を追加して、双方向のVideotexサービスにしたのが 英国の PRESTELである。

Prestel

PRESTEL (1979)  この端末はソニー製ではない。 http://www.computerhistory.org/revolution/the-web/20/379 より

TELETEXTが国営のBBCによって提供されたのと同様に PRESTELは英国の郵便局 (Post Office, 通信部門は1984年に British Telecom として民営化) によって1979年にサービスが開始された。専用の端末のボックスをテレビと電話線に接続することにより、TELETEXTと似たような構成の文字情報を中央のサーバーからリアルタイムかつ双方向操作で取り出すことができた。画面のフォーマットやそのコーディング方式はかなりの部分が先行する BBCのTELETEXTと共通であった。

1983年には “Prestel Mailbox” というメッセージサービスが開始される。これは、一般ユーザーが “email”を使うサービスとしてはかなり早い時期のものではないかと思う。 TELETEXTと違い、 PRESTELは加入者は数万人程度で、大きな成功をしたとはいえない。

PRESTELのCM

 

ソニーはテレビにTELETEXT機能を組み込むのと同時にテレビ部門が PRESTELの専用端末 KTX-9000Pを’80年代前半に英国で発売している。これは9インチのブラウン管モニターを内蔵して専用の小型キーボードがついていて、小型のパソコンのように机の上において使うものであった。

 

060_Sony_KI_102_Prestel_handset

ソニーの PRESTEL 端末のキーボードらしきもの http://uknet.com/gallery2/Museum/060_Sony_KI_102_Prestel_handset.jpg.html  より

 

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