Videotex (4) Minitel

フランスでは “Minitel”と呼ばれるVideotex端末が 1982年に,当時国営だった電話局によりフランス全国に導入された。これはこの時期の各国の Videotexシステムで最も成功したものだといわれている。機能は単純で、電話帳の代わりが中心で、多くの世帯に紙の電話帳の代わりに無償で配布された。その後、オンライン・バンキング、旅行予約、ニュースやフランスらしい怪しげな Minitel Rose と呼ばれる「出会い系」みたなものまであった。各サービスには電話番号のような Minitel番号でアクセスし、通信料金と情報料金が合算されて電話局により課金されるシステムであった。 1990年代末には、Minitelは900万台の端末と25,000もの情報サービスをもつフランス国民の生活の一部になった。

Minitel

Minitel 端末 白黒画面キーボード一体型 (1982) http://www.bbc.com/news/magazine-18610692 より


Internet, WWWが世界を支配するようになっても、根強いユーザーの支持があり、なんと2012年まで、French Telecomは Minitelのサービスを継続していた。なんと30年間継続していたのである。この30年の間に欧州の電話局はあいついで民営化され、インターネット、携帯電話、スマートホンなどの大きな変化があったのにも関わらずである。

Minitelは国営時代から国策で大量に端末を無償で配布したり、新聞などに強制的にサービスを提供させたりして政府主導で成功させたようである。さすが自動車メーカーを国営化してしまう国である。

当初の端末は白黒画面に文字のみの表示でキーボード付きの一体型であった。その後、グラフィックスの機能を追加したモデルもあった。このころ、英国の PRESTEL, フランスのMinitel, ドイツの BTXというバラバラの Videotexを CEPTという欧州のテレコム標準化組織が統一しようとして、CEPT仕様 の Minitel端末というものがこのグラフィックスを拡張したものであったらしい。

ソニーはこのCEPT準拠の 拡張版 Minitelの端末を開発したらしいが、詳細は不明である。 Minitelは当初の単純な仕様のもののみが成功したらしいので、CEPT仕様の高級モデルはあまり需要がなかったのではないかと推測する。

minitel segolene2007

2007年の選挙のときのMinitel (カラー)の画面 http://billmadison.blogspot.jp/2011_03_01_archive.html より

(この画面は単に文字と原始的なモザイクパターンに色をつけただけなので CEPT基準の上位システムの画像ではないと思われる。ちなみに日本では Webでも CAPTAINでもBBSでも選挙運動は最近までできなかった。)

Minitelの歴史については、下記の記事などを参考にした。私個人は見たことも触ったこともなかったが、フランスに行くと、地下鉄などのポスターに Minitelの番号が電話番号の代わりに書いてあったので感心したぐらいしか記憶にはない。


Minitel: The rise and fall of the France-wide web (BBC Magazine)


http://www.bbc.com/news/magazine-18610692

 

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