PRODUCE (1) PJ-100 発売

HitBit WORDに続いて、ソニーは PRODUCE というシリーズの日本語ワープロを発売した。最初のモデルは PJ-100 (1987) である。

PJ-100

初代 PRODUCE PJ-100 日本語ワープロ (1987) http://www.sony.co.jp/Fun/design/history/product/1980/pj-100.html より

先行した HitBit WORDとの一番大きな違いは文書を記録するためのフロッピーディスクを搭載した点である。ただし、当時すでに一般的であった 3.5インチではなく、「2インチフロッピー」であった。これは当時販売されていた MAVICA (電子静止画(アナログ)カメラ)の記録媒体であった2インチのディスクにデータを記録するというものであった。ディスクが小型であるので、製品の小型化に有利、という理由と、「ソニーの独自性」という経営判断で導入された。3.5インチと同じ720Kbyteの記録が可能だったが、ファイルシステムは独自のもので PCのCP/M, MS-DOSとは異なっていた。 PCとのファイル交換用には NECのPC98用の2インチフロッピードライブが製品化された。

 

OtherDiscs

1980年代の3.5″以外のフロッピー。上が3”フロッピー、下左が ”QuickDisk”, 下右が 2″ フロッピー http://blogs.yahoo.co.jp/fffgc060/25426895.html より

 

2インチフロッピーと並ぶもうひとつの特徴は本体と分離可能な熱転写プリンターである。分離可能にしたことにより、文書作成のためだけであれば重いプリンター無しでカバンに入れて持ち歩くことができた。また、プリンターを縦に置けば、分厚い紙を曲げずに貫通させて印刷することもできた。これはラベルなどの特殊用紙への印刷を重視していたためと思われる。また、プリンタのヘッド付近に拡大鏡のような「ポジション・スコープ」というのがついていて、ラベルなどに印刷する際の位置決めがしやすいようになっていた。

これをつかってカッコいいカセットテープケースのラベルを印刷したり、Betamax テープのタイトルラベルを印刷したりできた。当時は、自分でラベルとかを印刷することが遊びのひとつだったのである。

PJ-200 Scope

右の鏡の中の十字カーソルが印字開始になる「ポジションスコープ」 http://blog.goo.ne.jp/firstletter/e/1d0f8cf6434ef2032f5681415db6794d.html より

 

PJ-100は10行表示のモノクロLCDがあり、HitBit WORDよりはかなり実用的なワープロであった。ユニークなデザインなどが好評で、以後、様々なモデルが開発された。

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PRODUCE (1) PJ-100 発売」への5件のフィードバック

  1. 2inchディスクは720KBではなかったと思います。(曖昧)
    記録方式からして他のディスクとは異なっていて、確か800Kにしたんでなかったかな(さらに曖昧)
    セクターサイズも3.5FDより大きかったと思います。
    ファイルシステムは3種類くらい作ったような記憶です。製品に入れたのは結局FATですが。いろいろ余分な情報を突っ込めるようにしたんで謎なビットが残ってたりしてたと思います。

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  2. 操作中に出てくるメッセージに口語を使ったのが個人的におちゃらけてて気に入ってます。作ってる時のBGMがトニー谷だったのが影響してるかと

    いいね

  3. ピンバック: NEWS (5) pop NEWS と Unicode | Good Old Bits

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