Quarter/L (1) AX PC

Quarter/Lという奇妙なブランド名は、1988年に、久しぶりにソニーが出す「普通のパソコン」につけられた。/Lの意味はよくわからないが(人々の要望に)「こたえる」の語呂合わせが語源だという説がある。カルチェ・ラタン (Quartier Latin)の頭文字だという説もある。 (追記:語源は関西弁の「こうたる」(買ってあげる)だという説まである。)

sony_03_s

Quarter/Lのカタログ (PCX-300) http://www.sierra.co.jp/work/work_adv/adv_pc.html より

 

最初のモデル PCX-300は 1988年に発売された。当時、アスキーと、NEC、富士通、東芝とIBM以外の日本メーカーによる IBM-PC互換機連合として “AX 協議会”というのが結成され、本家 IBMの PS/55とは異なる日本語対応をした PC互換機の規格を策定した。 技術的にはアスキーとMicrosoft Japan が OSの対応などをしていた。 Quarter/L はこの AX規格に基づくソニーのパソコンである。

AX規格はハード的には IBM-PCとほぼ同一であったが、当時のIBM-PCは VGAが出る前でEGAとよばれる 640×350 dot のグラフィックスしか表示できなかったので日本語の 16×16 フォントを表示するのには不十分であった。 AX規格では JEGAと呼ばれる 640×400のグラフィクスで日本語を表示する上位互換のグラフィックスボードが導入された。

jega-chips

CHIPSのEGAとアスキーのJEGAの両方が搭載された AX用ボード http://www.atmarkit.co.jp/fsys/pcencyclopedia/002jp_pc_history02/jp_pc_hist03.html より

 

Quarter/Lは白い筐体にはいった普通のデスクトップPCである。位置づけとしては NEWS Worksation と組み合わせで使う端末で家電ルートの販売ではなかった。特長の一つとして、当時PCに導入されはじめたCD-ROMドライブを内蔵したモデルがあった。このために Microsoft と ソニーで MS-DOSで CD-ROMを使うためのフォーマットなどが策定された。 (CD-ROMの歴史については別途、今後説明する予定)

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Quarter/L (1) AX PC」への6件のフィードバック

  1. ピンバック: Quarter/L (2) NetWare と TCP/IP | Good Old Bits

  2. ピンバック: Quarter/L (4) AXからDOS/Vへ | Good Old Bits

  3. ピンバック: Quarter/L (5) 1993年のラインナップ | Good Old Bits

  4. ピンバック: NEWS (5) pop NEWS と Unicode | Good Old Bits

  5. ピンバック: CD-ROM (3) 各社のCD-ROM PC | Good Old Bits

  6. ピンバック: VAIO (1) GI Project | Good Old Bits

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