Quarter/L (5) 1993年のラインナップ

話をQuarter/Lに戻すと、下の写真は 導入5年後の、1993年の Quarter/Lのカタログ表紙からのものであるが、サーバー用のハイエンド、デスクトップクライアント、ラップトップの3種類の構成がある。この時期はAXのモデルとDOS/Vのモデルを併売するという複雑な状況であったようである。

QL-Lineup1993

ラップトップ、デスクトップ、サーバーのラインナップ AXか DOS/Vを選択できた。 (1993年 Quater/Lカタログより)

 

一番ハイエンドが486DX/66MHzとXGA相当(1024×768 ただし16色)のグラフィックス、8MB RAMを搭載したモデル PCX-720Aで一番高いモデルは定価250万円以上であった。恐らく Windows 3.0を快適に使うのにはこれぐらいが必要だったのだろう。

QL-PCX-720

ハイエンドモデル。グラフィックスマシンと言ってもグラフィックスの専用チップが載っているわけではない。

 

その次がサーバー用らしい486SX/20MHzの PCX-720Sで、100万円を切る値段で買えた。画面もサーバーらしく Netwareのコンソールが写っている。

QL-PCX-720S

同じ筐体でも立てるとサーバーらしく見える。

 

さらにクライアント用のPCX-340は 386SX/20MHzで20万円台からである。

QL-PCX-340

社内でよく見たデスクトップ機

 

これらのモデルには AX用のキットとDOS/V (OADG)用のキットがそれぞれ別売であった。日本語キーボードとグラフィックスの仕様が異なっていたので、キーボード、グラフィックスボードとOSがセットになっていた。

QL-Option

ラップトップ、デスクトップ、サーバーのラインナップ AXか DOS/Vを選択できた。 (1993年 Quater/Lカタログより)

 

ラップトップ型のモデル PCX-310NRにはAXモデルしか設定されておらず、この1993年のカタログには定価が記載されていないので、この時点では旧機種だったと思われる。この頃はポータブルPC用のチップセットというものはなかったので386SX/16MHzが使われている。開発段階ではジャンパー線などが多く、ケースをネジ止めするのに苦労した、という噂がある。

QL-PCX-310

専用のドッキングステーションに乗せてつかうラップトップ型 Quarter/L

ラップトップ型には「ボールマウス」と呼ばれた小型のトラックボールがキーボードの右隅に配置され、左隅のボタンと組み合わせて両手で操作するようになっていた。

QL-BallMouse

両手をキーボードの左右において操作する「ボールマウス」

 

またドッキングステーションがあり、3.5インチFDDはそちら側にあった。本体にはHDDとJEIDAメモリーカード (後にPCMCIA規格になるもの)のスロットがあった。

 

1988年のQuater/L発売時点で特長としていた CD-ROMとLANはどのモデルでもオプションとなっている。企業向け主体の製品であるためかカタログにはハードウェアの説明しか書かれていない。発売後5年経って、必要な場合は買うのだから、無理に全機種に搭載する必要は無い、ということだったのであろうか。

ハードウェアとしての差を打ち出しにくい AXやDOS/V規格のQuarter/Lであったが、キーボードは非常に操作感が良かったらしく、本体を引退させたあとでもキーボードだけを修理しながら使っている人がいたそうである。 (「壊れたAXキーボードの後継を探す~新旧の英語キーボードをテスト」
sonyquarterl

評価の高かったキーボード http://www5f.biglobe.ne.jp/~silencium/keyboard/html/mechanical.html より

 

sonyquarterl2

1個づつちゃんと独立したメカスイッチ(SMK製)が鉄板に固定されていたキーボードの機構

 

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