NEWS (9) 海外展開

NEWSの主要市場は日本であったが、米国にも開発と販売の拠点が San Joseに設けられた。これはソニーの米国での活動拠点が New Jersey から Californiaに時代の流れとともに移る嚆矢であった。ソニーのシリコンバレーの拠点は1980年代には、Palo Altoの101 freeway, San Antonio exitの北側という町はずれのような場所の平屋の借家オフィスであった。ここは”Technology Center”という名称で、おもに業務用ビデオの開発グループがいて、近くにあった放送機器の老舗 AMPEXとの関係で設置されたのではないかと思う。

TechCenter

当時の”Technology Center”があった Palo Altoのはずれの建物 (Google Street Viewより)

NEWSの頃は、San Jose市の東の端の Milpitas市に近い River Oaksという場所のやはり平屋の貸家オフィスを使っていた。このあたりは、Ford Aerospaceの大きなビルや、 Chips and Technology 社の本社、様々な半導体やIT関係の当時まだ小さかった様々な企業が散在する、よりシリコンバレーらしい場所であった。 当然、 Sun Microsystems や Intel本社なども車で30分以内の距離である。このあたりは、2000年頃まであまり開発が進んでいなくて、オフィスのある区画の横には広大な果樹園があって、収穫期にはどこからともなく労働者がやってきて収穫作業をしていた。

riveroaks

当時のNEWSのグループが入っていた San Joseの建物 (Google Street Viewより)

SunHQ

現在は Oracleになってしまった当時の Sun Microsystems の本社 (Google Mapより)

INTEL CORPORATION HEADQUARTERS

現在もそびえたつ Intel 本社ビル


Sunの君臨する米国市場でNEWSはあまり売れたとは思わないが、そこの拠点を通じて、業界の最新の情報を入手する意味はあったと思う。またソニーがシリコンバレーに作った橋頭堡のような役割もあり、ちょっと後のVAIO導入の前に、このオフィスのそばのZanker Road というところに、巨大な自社ビルを建設し、徐々に人員が New Jerseyから異動してきたり、現地で採用されたりして増えていった。

NEWSは米国以外に西欧各国 (ドイツ、フランス、イタリア、スイスなど)、オーストラリア、韓国、台湾、シンガポールには正式に導入販売がされた。また、非公式に関係者が海外の大学と留学などで関係ができると製品を置いて(売って?)くるというようなこともあり、チェンマイやヘルシンキの大学などでも使われた。それらの国には現地サポートなどないので、その大学の先生や学生にサービスの仕方などを教え込んだ。

当時 EWSは軍事技術転用可能な高性能コンピュータだったので COCOM  (対共産圏輸出規制)の規制対象なので、海外に売るにはいろいろ手続きが大変だったのだろうが、エンジニアが先方と適当に約束してきて、あとで営業の担当が苦労してつじつまを合わせる、というようなことが多発したのではなおいかと思う。社内スタートアップとはそういうものである。

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NEWS (9) 海外展開」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: VAIO (1) GI Project | Good Old Bits

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