CD-ROM (5) CD-I

一方、CDの発明元であるソニーとPhilipsは、家電として CDを音楽以外に活用するための方式を検討していた。Philipsが主導で CD-I (CD Interactive System)という方式が開発された。これは、CD Player に 68000 CPUと OS/9 baseの OS “CD-RTOS”を搭載した一種のコンピュータである。 Philipsはこの方式でゲーム機のような CD Player  CDI-450を1991年に発売した。Philipsは複数のモデルをラインナップして欧州の家電市場で一種のゲーム機として販売した。

CDi450

Ohilipsが欧州で発売したCD-I Player CDi-450 (1991) http://retro-treasures.blogspot.jp/2015_01_01_archive.html より


CD-Iのタイトルには任天堂の「マリオ」「ゼルダ」などのキャラクターを使ったオリジナルのCD-I専用ゲームがあった。任天堂とPhilipsの間にはなんらかの契約があったと思われる。また、ミュージシャンのTodd Rungdren がアルバム “No World Order”(1993)の CD-I版を出している。 Philipsは1998年までCD-I Playerを販売しつづけたが、Game 専用機やPCには勝てずに撤退している。

 

 

Hotel_Mario

CD-i Title “Hotel Mario” (Wikipediaより)

Todd_Rundgren_-_No_World_Order

CD-i 版があった Todd Rundglren のアルバム “No World Order”

 


また、発売後にCD-Iにフル動画(MPEG)の規格が追加され、対応モデル用には フル画面動画を含むゲームタイトルも提供された。 Dragons Lair はそのタイトルの一つである。このゲームは元は1983年にレーザーディスクを使ったゲームセンター用のゲームで、全画面がアニメ映画で構成されていた。CD-I 板はそのレーザーディスク版をMPEGでCDに記録してプレイできるようにしたものと思われる。

Dragon’s Lair (1983,レーザーディスク版)のGame play


ソニーでは(Data Discmanのオーディオ部門ではなく)ビデオ系の部門で業務用機種としてポータブルの液晶画面つき CD-I Player IVO-V10 “Intelligent Discman”を発売をしている。これは、この部門で扱っていた業務用レーザーディスクプレイヤーの次の世代になる、という位置づけで開発されたのであるが、業務用に少量販売にとどまった。

CD-I-Sony

ソニーのポータブル CD-I Player IVO-V10



ただ、このCD-Iの技術はビデオ事業本部のレーザーカラオケシステムのビジネスに 一部取り込まれ、業務用のCD+Gカラオケのビジネスは成功したらしい。当時、先行していたレーザーカラオケのシステムはジュークボックス型のオートチェンジャーを含むとかなりサイズが大きく、日本の雑居ビルのカラオケスナックには置きにくかったところ、CDを使って静止画と字幕だけでるCDグラフィックカラオケは設置面積も小さく人気があったらしい。

 

広告

CD-ROM (5) CD-I」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: CD-ROM (6) MMCD Player, Sound Blaster | Good Old Bits

  2. ピンバック: CD-ROM(8) PlayStation とスーパーファミコン | Good Old Bits

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中