CD-ROM (6) MMCD Player, Sound Blaster

一方、米国市場向けには IT系部門が12cmのCDROMを使い DOS baseの Multimedia端末 “MMCD Player” PIX-100 (コードネーム Bookman) という機種も1992年に発売された。 Data Discman やソニーの CD-I Playerと同様にこの製品もポータブル機器であった。

MMCD2

Multi Media CD Player PIX-100 (1992)

 

12cmのCD-ROMドライブ (キャディーなし)、白黒液晶、キーボードがあり、現在のポータブルDVD Playerのような形状である。中のアーキテクチャは DOS PCそのもので、当時出始めていた PC用のCD-ROMタイトルを移植したタイトルを用意して、一般用途に販売する計画が立てられた。

MMCDTitles

MMCD用に用意された CD-ROMタイトル ほとんどがDOS PC用のタイトルの流用

 

CD-ROM XAフォーマットをサポートして、データと音声の混在メディアの再生が可能であった。動画再生機能はなかったが、外部のテレビに映像音声を出力する機能があった。

この製品は結局、一般向けには、発売されず、業務用機器として製薬会社に納入された。医薬品の情報提供の営業ツールとして利用されたようである。 後年、 DVDが規格化される前にMMCDと呼ばれていたのとは無関係である。
また、この時期、 8cm CD-ROMの Data Discman も米国で一般市場向けに英語のタイトルと共に発売されている。

発売当時、DOS PCにサウンドカードとCD-ROMドライブからなる”Multi Media Kit”をつけるのが流行しだし、結局、CD-ROMの市場の大半は Desktop PCが中心になってしまい、ソニーが開発した、ポータブルの専用機は国内のData Discman以外は成功していない。

DOS-PCのオーディオシステムは当初非常に貧弱で、最初のIBM-PCとその互換機には”ブザー”というしかない1bitをon/offさせる音声出力しかなかった。操作エラーの警告音としてしか考えられていなかった。これではゲームなどで貧弱な音しか出せないので、米国などのDOS互換機市場では、バスにプラグインする方式のサウンドカードが流行し、その主流が Creative Laboratories 社と同社の”Sound Blaster” (1987年から)シリーズである。

MicrosoftもPCにBeep以外の音声出力機能をつけることを Macintoshへの対抗上も必要と考え 1991年のWindows 3.1リリースから Creative Lab.のSound Blasterを標準でサポートするようになった。 Windows 3.1は起動時に”チャチャーン!”というジングルを再生するが、これはSoundBlasterをつけないと聞けなかったのである。この頃はまだ 8bit monoという単純な再生機能であった。

SoundBlaster16

Sound Blaster 16 (1992)

SoundBlasterが再生した Windows 3.1のStart up sound

Beep音しか出ない時代おくれのPCに, Sond Blaster, CD-ROM, Stereo Speakersと楽しいCD-ROM数枚を取り付ければ、家族みんなで MultiMedia できる、”Multie Media Kit “というパッケージが Creative Labなどから発売され流行した。

moby_SB16box

この箱に退屈なDOS PCをMulti Media PCに改造するために必要なものが全部入っていた Sound Blaster Multi Media Upgrade Kit http://www.vogons.org/viewtopic.php?f=46&t=41862 より

 

一方、NEC, 富士通などの国内のPCメーカーは、主に YAMAHAの FMシンセサイザーチップを搭載し、サンプリングされたデジタルオーディオではなく、シンセサイザーによる合成音源を8bit PCの時代から搭載していた。 PCの性能が上がるにつれ、合成音源もCPUがソフトでできるようになり、PCのオーディオは CDと同レベルの16bit 44KHz サンプリングが主流となり、SoundBlasterの機能はそのまま、PCの基本チップセットの機能に組みこまれていく。

1990年代前半の米国の”Multi Media”は Macintoshか、SoundBlaster と CD-ROM ドライブをつけた IBM互換機を主要なプラットフォームとするようになっていった。ホストがPCというメモリーやハードディスクが自由に使える機器になったために、CD-ROM XAや CD-Iで導入されたデータを読みながら音声データも同時に再生する Audio Interleaveの機能はCD-ROMの機能としては不要になっていった。その代わりになるべく早く映像音声データをCDからPC側のメモリーに読み込んで処理することが重視されるようになり、CD-ROMドライブの読み取りスピード競争が始まる。倍速、4倍速とどんどん加速していき、結局、「工学的限界」といわれている52倍速までいきついた。

24xDVD

現在 IO Dataが販売している24倍速 DVDドライブ、CDとしては48倍速

 

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