WebTV (2) WebTV Plus

つづく第二世代の製品 “Web TV Plus”には TV Tunerや外部入力の機能が付き、画面上にテレビの動画を縮小表示 (PinP)できた。また、テレビの番組表をインターネットからダウンロードできた。これによりテレビの画面上で番組表を見ながら選局する、という後の G-guide (Gemstar)のようなことができた。また、VHSへの録画予約を画面上の番組表から予約するという後の TiVoとか日本のHDDレコーダーのようなこともできたらしい。

また ATVEF (Advanced TeleVision Enhancement Forum)という団体が定義した、テレビ用のブラウザ仕様(番組連動やScriptによるアプリケーション)にも “WebTV Plus”は対応していた。番組とWebを連動させるために、アナログテレビ放送の「垂直帰線区間」というすきま時間にデータを放送する規格も定められていた。これにより、単にPCと同様にWebページを画面でみることより、「テレビの新しい見かた」を打ち出すようになった。

tvhome2

WebTV Plusの画面。中央の「窓」の中はテレビ放送をアナログで表示して、周辺の番組表などのデジタルデータと合成する PinP 機能 http://www.net4tv.com/voice/story.cfm-storyID=1147.html より

WebTV Plusから1Gbyte程度のハードディスクを搭載して、ネットからコンテンツをあらかじめダウンロードしておくことができたようだが、Steve Perlmanはこのディスクスペースを出荷以前に広告で埋めておいて、広告料金を稼ぐというアイディアを持っていたらしいが、実際に実現したかは不明である。

テレビ放送にWebを連動させる、という考えはこの頃から放送業界の夢だったらしく、後に、NHKなどが日本のデジタルテレビ放送の方式を決定したときには “BML”というWebもどきの仕様を策定した。また、最近、NHKはHybrid Castという番組とリアルタイムでPCなどのWebを連動させる仕組みを開発し、テレビメーカーに組み込ませているが、誰も使っていないようである。

 

WebTV PlusのCM


ソニーはWebTV創業時から、San Jose officeのTV事業部のエンジニアが密接な連絡をとっていて、各世代の製品を主に米国で発売している。回路設計とソフトウェアはWebTV社が行い、筐体デザイン、メカ設計をソニーが担当し、基板製造は シンガポールのEMS大手のFlextronicsのミルピタス工場に依頼し、本体の組み立ては当時テレビの工場がまだあったソニーのサンディエゴ工場の片隅でおこなった。(当時はホンハイ、Quantaなどの中国・台湾系EMSはまだソニーなどから受注していなかった。)

ソニーはUSでは 以下の4機種の WebTVを発売している。

INT-W100 WebTV Classic (1996年)
INT-W150 WebTV Classic (モデムとCPUを高速化)
INT-W200 WebTV Plus (HDD内蔵、ATVEFとPinPで放送連動)(1997年)
INT-W300 WebTV Plus

これらのモデルとほぼ同一使用のモデルが Philipsからも発売されていた。

 

int-w100

ソニーの最初のWebTV端末 INT-W100 (1996) TF氏提供

 

webtv-hanover-tf

1996年のハノーバーショー(今のIFA)で展示される ソニーの Web TV TF氏提供

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